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スマホで世界を狙うために知っておきたい3つのことで学んだスマホ・マーケティングの基礎

スマホで世界をねらうために知っておきたい3つのこと』は2012年6月に出版された書籍です。出版で1年が経っているのでスマホ業界では既に幾つかの変化がおきていますが、客観的にスマホ業界の要点がわかる良本です。

ループスの許 直人さんのブログ記事『「スマホで世界を狙うために知っておきたい3つのこと」から学んだ5つのこと』には、この書籍の素晴らしい要約がありました。

市場環境(特に北米とアジア)、ビジネスモデルの考え方、マーケティング(集客、運用)、プラットフォーム特性など幅広い範囲の情報が、必要最小限のデータと著者である佐藤航陽氏の肌感覚を元にすっきりとまとめられています。

今回は本の中から特にインパクトの強かった部分を中心にピックアップしていきます!

ガラケーとスマートフォンとのマーケットの違い

ガラケーでは課金システムが通話料金に直結していたため、課金ハードルが非常に低かったです。対してスマートフォンは課金にクレジットカードを必要とするため、ハードルがかなり上がりました。

またAppStoreやGoogle Playで簡単に世界中でアプリを販売できたり、AWSなどでインフラコストが下がり、odeskなどで多国展開の運用コストが下がったことなど幾つかの市場ルールが変化したことで、グローバルな競合についても常に意識する必要があります。

競合を最小にするための差別化、ポジショニング

スマホビジネスで収益をあげられているのは2012年時点でわずか14%。その現実を理解して競合を最小にするための差別化とポジショニングの戦略を明確に打ち出すことが、小規模資本の開発者には必須要件だと考えます。

また日々、大量のスマホアプリがリリースされています。そのため、ユーザー視点で『エンターテインメントか実用性』の面ではっきりとアピールできるポイントがなければ使ってもらえません。また、リリースしただけではユーザーに認知してもらうのは難しいため、プロモーションプランをしっかりと持つことが重要だと考えます。
From グーグルが解説する「スマートフォン広告入門 2013年版」、広告主が理解すべき現状と可能性 | Web担当者Forum

緻密なプロモーション戦略を用意する

著者の佐藤さんは、さすがにメタップスの代表だけあってプロモーション戦略はかなり細かい説明があります。ネットの記事では『どうすればスマホアプリをダウンロードしてもらえるのか』が基本的なスマホのプロモーション戦略についてわかりやすく説明をして頂けています。

リリース時期のプロモーション戦略

リリース時の有効なプロモーションの戦略には、(1)リワード広告、(2)店舗アフィリエイト、(3)アフィリエイトがあります。またアドネットワークやリスティング広告にも少額でテスト・マーケティングを行い、長期的なプロモーションのための検証を行います。

ランキング・プロモーション

AppストアやGoogle Playのランキングはそれぞれロジックは異なりますが、ランキングに掲載されれば自然流入が発生し、広告との相乗効果を得ることができます。各ランキングのロジックの解説は以下がオススメ。

App Store のランキングはどうやって決まるのか? その1 | What’s Iwasaki?

29万DLのandroidアプリ開発者が推測!GooglePlayのランキングアルゴリズム | アプリマーケティング研究所

Google Play ランキングロジック
From スマホで世界をねらうために知っておきたい3つのこと Page 107

レビューサイトの活用

リリース時にできるプロモーションの一つとして、レビューサイトを活用する方法があります。こちらの『アプリレビュー依頼先一覧(iOS&Android)』に主要なレビューサイトがあります。ぜひ積極的に活用してください!

またもう少し省エネでレビューをお願いしたいときには、無料・有料でのレビューを一括で申請してくれるサービス『Applis(アプリス)』もオススメです。

Applis(アプリス)

運用フェーズにおけるプロモーション戦略

リリース時のプロモーションが一段落したら、(1) CPC型のアドネットワークや(2) スマホ検索のリスティング広告などから費用対効果の高い運用プロモーションをピックアップして運用していきます。

マーケティング施策を開発に組み込む

バグやクレームによるレビュー評価の低下は、マーケティングに直結します。そのため、マーケティング施策を開発プロセスに組み込んでスピーディに改善を繰り返していく必要があります。下の図はアクティブ率の向上やレビューを高めるための施策の一例です。

Google Play ランキングロジック
From スマホで世界をねらうために知っておきたい3つのこと Page 117

『強み』を活かすための外部パートナーとの連携

参入障壁が低く、競合が多いスマホ業界では自分たちの強みをとことん強化して、得意でない部分は外部パートナーと組むことでビジネスのスピード感を加速させる必要があります。まず、『完璧に捨てること』を明確に決めることが、強みを活かす第一歩だと考えます。

まとめ

知識・経験・理解不足が記事に出ていますが、スマホアプリのマーケティングを中心にまとめてみました。発売から1年が経過した書籍なので、今は市場が変化していると思いますが、一方で変わっていない部分もたくさんあり、全て含めて勉強になります。もしお時間があれば是非読んでみてください!


補足:無音カメラ(サイレントシャッター)の改善施策

この書籍のレビューを書くにあたっていくつか調べていた中で、ネットマイルさんのAndroidアプリ『無音カメラ(サイレントシャッター)』で改善を重ねて、アプリのDL数を伸ばした事例の紹介がありましたので紹介します。

補足:個人エンジニアによるAndroidアプリの開発スタイル

同じく、この書籍レビューに関する調査の中でYaneDaisukeさんがNaverまとめに上げた『【実際儲かった!】②Androidアプリ個人開発、1年で20本リリース結果発表!?(統計・推移編)』が面白かったです。こちらはユーザーメリットがはっきりした、開発コストが低めのアプリを複数開発してトータルで収益を稼ぐモデルのようです。個人エンジニアの方には是非読んでいただきたい記事^^

Special Thanks

「スマホで世界を狙うために知っておきたい3つのこと」から学んだ5つのこと

改めて「スマホで世界をねらうために知っておきたい3つのこと」を読んでみた

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