Javaプログラミングで理解しておくと捗る基本的な考え方や、プログラミングの暗黙的なルールについての紹介です。またJavaプログラムのコンパイル手順についても合わせて説明します。
🐰 Javaプログラミングのルール
- 1つのソースコードに1つのクラスを定義(例外あり)
- ソースコードのファイル名とクラス名を一致
🚌 Javaのパッケージ
Javaではプログラミングの先頭にパッケージ名を記述します。パッケージ名はドメイン名を逆にしたものが慣習として使われます。パッケージはディレクトリ構造とマッピングされます。
package com.example; |
パッケージの目的は次の3つです。
- 名前空間を提供して名前の衝突を避ける
- アクセス修飾子と組み合わせてアクセス制御機能を提供する
- クラスの分類を可能にする
パッケージ宣言を省略したクラスはデフォルトで無名パッケージに属すると解釈されます。
🎳 importについて
別のパッケージにあるクラスを省略形式で呼び出すにはimport
を使います。
import jp.co.xxx.Sample; |
static import
はstaticなフィールドやメソッドを省略形式で記述できるようにするためのものです。
import static jp.co.xxx.Sample.num; |
インポートしたクラスにインポートされたフィールド、メソッドと同名のものがある場合は、そのインポートは無視されます。
🎃 Javaで堅牢なプログラムを書くためのポイント
- 変数は宣言と同時に初期化します(無理のない範囲で)
- 変数を使いまわさない(再代入を避ける)
- nullの利用範囲を限定する
- 変数のスコープを小さくする
- オブジェクトの寿命を意識する
- 不変オブジェクトを活用する
🗻 識別子の命名規則について
Javaの識別子(変数やメソッド、クラスの名前のこと)には次のルールがあります。
- 予約語(
new
やclass
)は使えない - 使える記号はアンダースコア「
_
」と通貨記号(¥
や€
)のみ - 数字から初めてはいけない