『入門 ウェブ分析論』を読みました。基本的な統計や、Google Analyticsをベースとした分析、サイトの課題発見と改善、集客と導線の最適化、Facebookインサイトなどの新しいツールの活用など内容が盛りたくさんです。実は職場の先輩からお借りしたんですが、あんまりおもしろい本だったのでさっきamazonでポチッとしましたw、これからずっとお世話になりそうです!
今回はGoogle Analyticsを使ったWebサイトの課題発見〜改善までの部分を中心に特に印象に残った部分をピックアップしていきます!
🚜 コンセプトダイアグラム
From » コンセプトダイアグラムの価値 | Webnoborder
コンセプトダイアグラムはサイトに必要なコンテンツや機能、そしてサイトにくるお客さんがどんな風にサイト内のコンテンツを巡り、最終的にお問い合わせや注文まで辿り着くのかを、お客さんの気持ちの変化も含めて整理していく方法です。
From Webサイトの開設準備や改善を楽しくするコンセプトダイアグラムとは?
このコンセプトダイアグラムの作成ステップは次の5つです。
Step1) サイトの目的を短い文章に落としこむ Step2) サイトを訪れる人のタイプを分類して、タイプごとにゴールを設定する Step3) ユーザーが求めているコンテンツを洗い出す Step4) ユーザーのタイプごとにゴールに至る行動フローを作る Step5) 見るべき指標を吹き出しで書き出す
図を作ることでユーザーのフローを洗い出すことができます。そうすることで、KPIの設定や分析、改善のプロセスを効果的に実行できます。このコンセプトダイアグラムの説明は『Webサイトの開設準備や改善を楽しくするコンセプトダイアグラムとは?』が一番わかり易いのでオススメです!
また、スライドではこちらがコンセプトダイアグラムの有用性を感じることができるので、上司への説得にオススメです!
🗽 OGSMシート
プロジェクトには必ず目的があり、戦略ごとのゴールがあります。これらを「OGSM」の形で整理、定義することで、施策ごとの優先度や、現状把握としてモニタリングすべき KPI などが見えてきます。OGSM は「ビジネス」と「組織」の役割を明確にし、組織としてどのような方向性でどう取り組むべきかを明らかにします。
From OGSM マーケティングフレームワーク
Cinciさんの説明資料がわかりやすかったので引用させてもらいました。サイト改善の施策を整理するためのフレームワークとして、非常に有用です。ちなみに、『Google Docsの共有テンプレート』をこちらから取得できます。ぜひ試してみてください!
😎 Web分析における26の指標
Webサイトのアクセス解析において、適切なKPIの設定は改善のためには必須です。Cinciさんのブログ記事『Webサイトのアクセス解析で、押さえておくべき26の指標 - WAA Standards Analytics Definitions』では、26の指標を紹介します。この指標をすべて追いかける必要はないですが、知っておいて必要なときに取り出せるようになりたいです!
🐝 Google Analytics以外の分析ツール
Google Analytics以外でもいくつかのWeb分析ツールが存在します。1つの分析ツールがダメになってアクセス履歴が取れなくなってしまうのを防ぐために、2つのツールを導入することも有効な方法とのことです。代替ツールとして有名な『Flurry、Mixpanel、Localyticsが紹介されているブログ記事』がありましたので紹介します。あと複数のツールを導入した際の注意点としては、複数のツール間で発生する値の差異は各ツールのロジックの違いなので無視することだそうです。
🐮 Google Analyticsを大規模サイトに導入した事例
From 大規模サイトにおけるGoogleアナリティクス導入から成果まで
こちらの記事は書籍の内容とは直接関係はないですが、DMMさんのサイトにGoogle Analyticsを導入した際のお話です。Google Analyticsを有効に活用すれば、ちょっとした改善でもすぐに効果が出るんだとモチベーションを上げたり、上司を説得するのに効果的なスライドです!
🐠 レポートを使った意思決定フローの確立
この本とは直接関係はないですが、Web分析についてネットの資料を調べている過程で見付け足のがこの『【連載】清水誠のWeb解析ストラテジー:第1回 レポート分析のプロトタイピングで意思決定フローを作る (1/3) - ITmedia マーケティング』です。このサイトではWeb分析をどうアクセスアップに活用するかという視点でサンプル事例を紹介しているので、とても勉強になります!