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イノベーションのジレンマ!熱い技術革新のマネージメント論[書評]

イノベーションのジレンマ』を『Kindle Voyage』で読みました。

本の大きなテーマはイノベーションにおけるマネージメント論。

例えば、ハードディスクが14インチ => 8インチ => 5.25インチ=> 3.5インチ => 2.5インチと 変遷する過程で、多くのトップ企業が脱落し、新興企業が上位に上り詰めるという現象が発生した。 この大きな技術的変化を筆者は『破壊的イノベーション』とよんでいる。 一方で、既存の製品での容量の増加や読み込み速度の向上など、既存技術・製品の 延長線での性能向上を『継続的イノベーション』と呼ぶ。

製品の進化の過程では多かれ少なかれ、この破壊的イノベーションと継続的イノベーションが発生する。 2つのイノベーションが断続的に発生する製品開発において、適切なマネージメントを科学的に 研究、議論しているのがこの本。大企業に勤めて事業に関わっている人にとって本書はとても有意義だし、 新規事業を立ち上げようとしている人の視点でも俯瞰的に事業を考えられる面白い本です。

今回はこの本の中で特に有意義だった内容を中心に書いていきます。


優れた組織ほど破壊的イノベーションに弱い

業績の優れた企業ほど、「既存顧客」が求めないアイデアを切り捨てるシステムが整備されている。 投資家は短期的な利益を求めがちなので、破壊的技術に十分な資源を割り当てることが困難になる。 一方で、破壊的イノベーションは登場時点では既存顧客が求めるレベルに無かったり、投資家の供給に 見合う利益率や成長率を上げることは難しい。

だが、破壊的イノベーションはあるタイミングで既存技術によるシェアを奪い始める。 結果として、破壊的技術を顧客が求める頃には、市場参入が遅くなりすぎてしまい、市場から淘汰される。

小規模な成長では大企業の成長ニーズを満たせない

破壊的イノベーションは、まず「単純・低価格・性能要求の低い市場」に受け入れられやすい。 会社の規模が大きくなると、成長率を維持するために大規模市場にフォーカスしないといけなくなる。 将来大規模になる「可能性」がある小さな新興市場に参入することが困難になってしまう。

上位市場で成熟した企業は下に降りられない

例えば、トヨタは米国市場に参入した時にはカムリなどの低価格な車種で徐々に低価格帯の市場シェアを伸ばしながら、 少しずつ上位の価格帯に侵食していった。理由は、低価格帯よりも高価格帯のほうが利益率が高いから。 このように上位市場に移行することは、低価格帯で鍛えられたコスト構造なら簡単だ。しかし、上位市場でシェアを 持つ企業が、下位市場で同じシェアを持つことは難しい。利益率が低く、投資家や既存顧客からの利益を得られなかったり、 オーバースペックになってしまうためだ。

存在しない市場は分析ができない

破壊的イノベーションは、新しい市場やニーズを持つ顧客を見つけ出して、事業を成長させることがある。 存在するかどうかもわからない市場を、一定のシェアを持って大きくなった組織が、新たな市場を開拓し、 成長させていくことは、実は相当難しい。組織で働くマネージャーは失敗が許されないため、優秀な マネージャーほど、既存顧客にマッチした戦略を立案する。成長した組織はこのジレンマから抜け出せない。

製品成長のマネージメント

思えば、この20年コンピュータはものすごいスピードで進化した。Windows 3.1は今思えばできることなんて 殆どなかったけど、Window95、98、XP、Vista、7、8と機能が増え、使いやすくなった。

じゃあ、本当にそれだけの性能がユーザーに必要不可欠だった? インテルが作ったCPUは顧客が『必要』として進化していったのか? それともソフトがどんどん容量を使うから、性能が進化していったのか?

ここで大切なことはありのままのオーバースペックを顧客に見せるのではなく、さも顧客のニーズに合わせて 進化しているようにマイクロソフトやAppleが「演出」している点だと思う。それができていることで、顧客は その製品が必要だと思うように「錯覚」できているのかもしれないと思った。マッチポンプ大切w

組織にできること、できないことを評価する

組織でイノベーションに取り組み、成功させるためには、目的にあった人材の選定、訓練、動機付けだけでは足りない。 目的にあった組織の選択、構築、準備にも優れた手腕を発揮する必要がある。組織の能力は、資源、プロセス、価値基準 の3つの要因によって構成される。この3つの能力のどれか欠けても、イノベーションに成功する事はできない。

あとがき

以前勤めていた企業ではハイエンド製品が世界的にも強く、ローエンド製品はほぼ無名だった。 入社後、ローエンドの新製品に社運をかけて取り組んだが、結果は上手く行かず、その製品はいつのまにかカタログから消えた。 今思えば、この本の内容の多くの指摘が当てはまっていた。実体験からもこの本の内容は納得できる。

Kindle Voyage いいよ!

この本ですが、『Kindle Voyage』で読みました。kindleは6インチでちっちゃいから読みにくい とか、白黒残念とか脳内で妄想していました。でも買ってみると自分の読書体験を塗り替えるほどのプロダクトでした。 何より読みやすい、読書が楽しいです。voyageなら、画面もめっちゃ綺麗です。

ちなみに、いつまでかはわかりませんが「30日間全額返金キャンペーン」もやっているので、まずは一度買ってためしてみるのもありだと思います!


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