これからRailsサービスを公開したい方に向けて、個人が使うのに最適なコストパフォーマンスに優れたクラウド/PaaS/VPSを紹介していきます。
変更来歴
(06/13 13:05) PaasにOpenShift Onlineを追加。
🗽 クラウド
クラウドサーバは、アクセスが増加する夜だけサーバの能力を増強させて深夜〜朝は最低限のスペックにするといった使い方が容易にできるサーバです。反面、セットアップは自分で行う必要があり、上手に使うにはそれなりのノウハウが必要。現時点では、AWS(Amazon Web Services)が圧倒的No1なサービスです。
サービスの紹介AWS(Amazon Web Services)
マイクロインスタンス(メモリ613MB, 月750時間まで)は1年間無料 東京リージョンなら通信での遅延はほとんどなし スケールアップが容易、各種サービス(Amazon RDBなど)やAPIやSDKが豊富 サーバは初期状態からのセットアップが必要(Amazon Elastic Beanstalkなら楽かも)
👽 PaaS編
PaaSはサーバ側のApacheやMySQLなどの設定はあらかじめやってくれていて、Railsのコーディングさえすればコマンド1つで公開できてしまうようなサービスを指します。また機能の拡張が比較的容易で、コーディングに専念できる点が魅力です。
サービスの紹介(1) Heroku
Herokuの特徴はこちら。
基本機能は無料で利用できる(機能追加や、有料アドン追加が有料) 機能拡張のアドオンが豊富(サーバ監視やデータストアなど) 日本での人気も高いのでWebで情報が探しやすい サーバの設置場所がアメリカなので、Web画面の表示・遷移が少し遅い 英語の画面や説明、エラーの解析が気にならない人向け
サービスの紹介(2) MOGOK/IIJ
ベータ版期間で無料(2012年12月時点) サーバが日本なのでRailsアプリの反応がキビキビ すべて日本語なので操作がわかりやすい ベータ期間なので実験的なサービスにおすすめ 独自ドメインは使えない(2012年12月時点)
サービスの紹介(3) AppFog
2GBメモリ/10インスタンスまでなら永久無料(MySQL/PostgreSQLは各100MB) 自動でのスケールアップにも対応 サーバの設置場所が海外なので、Web画面の表示・遷移が少し遅い 英語の画面や説明、エラーの解析が気にならない人向け 日本語での情報が少ないので、英語での情報集めが苦にならない人向け
サービスの紹介(4) OpenShift Online
512GBメモリ/1GBストレージのGearが最大3つまで無料 自動でのスケールアップにも対応 サーバの設置場所が海外なので、Web画面の表示・遷移が少し遅い 2013/06/13に一般公開されたので情報が少なめ
参考URL: レッドハットがPaaS型クラウド「OpenShift Online」正式サービス開始。Java、PHP、Ruby、Node.jsなど多言語対応。無料プランは継続 - Publickey
サービスの紹介(5) SQALE/Paperboy & Co
PaperBoy & CoのSQALEの特徴はこちら。
15日無料お試し期間、それ以降は月額940円(1コンテナ) サーバが日本なのでRailsアプリの反応がキビキビ SSHでの接続や無料のSSLがある Unicon/Nginxなので性能も上々、DBも自動バックアップ すべて日本語なので操作がわかりやすい アクセスの増加にも柔軟に対応したい(コンテナの増加も容易)
🍄 VPS
VPS(バーチャル・プライベート・サーバ)とは簡単にいうと管理者権限のついたレンタルサーバです。セットアップは自分で行う必要がありますが、コストパフォーマンスの面ではPaaSやクラウドより優位です。
サービスの紹介(1) CloudCore VPS
メモリ量重視ならコストパフォーマンス抜群(年間契約なら6GBプランが2,415円から) 運営会社は安心のKDDIウェブコミュニケーションズ
サービスの紹介(2) さくらVPS
日本で人気が高いのでWebにも情報が豊富 選びやすい料金プラン(980円〜)、SSDプランも登場 すべて日本語なので操作がわかりやすい、サポートも超親切
サービスの紹介(3) GMOクラウドVPS
年間契約なら、さくらVPSより安い(2GBプランが980円から) GMOクラウドへの移行が容易(将来のスケールアップもわりと楽かも) すべて日本語なので操作がわかりやすい、電話問い合わせもある
🐹 変更来歴
(06/13 13:05) PaasにOpenShift Onlineを追加